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肉、乳製品の処分場: 中国、日本


肉、乳製品の処分場: 中国、日本


以下の記事はMeat is the New Tobacco: Exporting a Dangerous Habitの抜粋翻訳である。引用元サイト:http://www.pcrm.org/media/good-medicine/2013/autumn2013/meat-is-the-new-tobacco-exporting-a-dangerous


<青字は翻訳者の加筆である>


米国食肉業界は今やタバコ産業の先例に習って、アメリカではもはや売れなくなってきたものを輸出に振り向けている。数十年前に喫煙人口が米国で減少するにつれて、米国タバコ産業は海外市場に活路を見出した。2010年、アメリカ合衆国は600 億本以上のタバコを輸出した。そして今年(2013年)、米国タバコ会社にとってタバコの輸出をさらに容易ならしめるための貿易協定が提案された。


今日、“肉食”という食習慣は米国では人気が無くなってきている(英国での不人気はこれをさらに上回る)2004年がピークで、その時には1人年間201.5ポンドの肉を消費していたのが、2010年には188ポンドに落ち込んできている。これは6年間で6%の減少である。アメリカ人がよりベジタリアンな食事を選ぶようになるにつれて動物性食品業界、つまり食肉業界と乳製品業界は余剰分を海外に送るようになっている。


 


そしてこれは“TPP万歳”によって日本にも、どっと流れ込んでくることになる。たしかに牛肉も確実に安くなるだろう。牛丼の値段が下がるといって喜ぶサラリーマンも多い。380円の牛丼は200円を切るだろう。有害なものは外国に売りつけて徐々に依存状態にしてリピーター地獄にするというビジネスモデルは、イギリスやアメリカのお家芸である。本家イギリスはかつてアヘンを大量に中国に売りつけて、それでアヘン戦争が起きたものだ。今の日本人は白い粉ではなく、“白い液体”にすっかり浸かってしまって、もはやそれなしではいられないほどの状態になっている。乳製品にはたしかに依存性があるのだ。そして今では食生活の至る所に浸透してしまっている。日本人は哺乳ビンなしではいられない無防備な赤子のままである。そしてそれにいつまでも気づかない。乳業御三家の明治、森永、雪印にいつまでもあやされている。中国は乳製品では日本に40年遅れてきたが、現在急速に追い上げて同じ保育器に並ぼうとしている。


2012年アメリカ合衆国は100万トンの牛肉を輸出したが、これは2006年の655,920 トンを上回っている。同じ6年間で、豚肉の輸出はなんと百万トンから2百万トンに倍増している。牛乳の輸出となると 2400万トン から6300 万トンに跳ね上がっている。6年で実に2.6倍である。


これによって、1つの結果が生じることになる。 世界的にみて、心臓病は死亡原因のナンバーワンである。中国の糖尿病率は、豚肉と他の西洋風の食品の流入以来急上昇していると、PCRMの嘉徐博士は語る。ホアキン キャラル医学博士の見るところ、メキシコでは電気も舗装道路も学校もないような田舎の町にさえ、アメリカのジャンクフードが急速に流れ込んでいる。米国ファーストフード企業はインドからザンビアに至るまで世界の国々に浸透している。


 



スミスフィールド食品、中国に進出! 2013年5月29日、事態はさらに悪化した。スミスフィールド食品の社長C. ラリー・ポープは同社がシャンフイ・インターナショナル・ホールディングス社に売却されると発表した。このことは、世界最大の豚肉加工会社(米国所在)が今や中国の会社の所有になるということである。そしてこれは中国からのアメリカの肉に対する爆発的な需要を意味するのである。


 


   


中国人はもともと牛肉よりも豚肉を好むのだが、アメリカはマクドナルドハンバーガーを尖兵として子どもをターゲットに牛肉の味を教え込んでいる。12歳までに覚えた味は生涯にわたってその人間の食生活を支配する。さらに牛乳も乳製品もかつて中国人はほとんど口にしなかったのだが、哺乳ビン授乳の粉ミルクから始まって徐々にあらゆる乳製品が中国人の口に入るようになってきている。西洋風の食生活への憧れから牛乳、ヨーグルト、バター、チーズ、アイスクリームと味を覚えてゆくプロセスは戦後の日本が辿ってきたのと同じである。今日、牛乳・乳製品のがん誘発性の証拠・データは月単位で積み上がっているが、そうした情報は中国の大衆の目に触れることは決してない。日本では危険性を訴える声を耳にしてもどこ吹く風で、疑問に思うこともなく牛乳・乳製品を摂取している日本人が圧倒的に多い。重要な正しい情報がありながらも、結果的には何の情報も得られない中国の大衆と同じ行動をしていると言える。最新モデルのスマホやタブレットを使っていてもそんなものである。簡単には目が覚めそうにないそういった人々を50年待ちピープルと呼ぼう。(右の表の"Dairy consumption" は乳製品消費量のこと) 



スミスフィールド食品のソーセージ、ハム、ベーコンやその他の加工豚肉食品の輸入によって、中国はすでにただでさえ世界でダントツの一人当たりの豚肉消費量(2012年には84ポンド)に上乗せすることになる。豚肉の加工食品を常食していると大腸がんのリスクが21%増加するという研究がすでにある。


 


2013年6月、英国医学雑誌「ランセット」誌に掲載された研究論文によると、中国では今大腸ガンの発生率が増加している。そして同論文によれば、大腸がんがあらゆるがんの件数のうち重大な比率を占めてきているその原因は健康に悪い食生活がますます広まっていることに求められる。同じ加工肉は糖尿病も悪化させる。糖尿病の研究誌 Diabetologia 掲載の記事によれば、加工肉を常食する人はそうでない人より糖尿病のリスクが41%高くなることがわかっている。2011年の1年間で中国ではなんと100万人が糖尿病で死んでいる。今日、中国では糖尿病の人間が9,000万人以上いる。2030年には1億3000万人が糖尿病と診断されることになろう。「米国医師会雑誌」に発表された研究論文によれば、中国における糖尿病の有病率は今やアメリカを凌いでいる。


海外からの影響によって中国の伝統的食生活が浸食されていくにつれて、次に倒れるドミノは認知症となる可能性がある。乳製品や肉といった動物性食品に豊富な飽和脂肪酸はアルツハイマー病発症のリスク増加に関連がある。


2013年7月、米国医師委員会の会長であるニール・バーナード医学博士は、中華人民共和国の国民保健・家族計画委員会に中国語で1通の手紙を送った。その主旨は同委員会に対し、スミスフィールド社の買収から起こる影響について警告するものであった。


「大局的な視野でお考えいただきたいと思います」とバーナード博士は書いた。「スミスフィールド社の売却によってアメリカは自国の最も体に悪い製品の一つの処分場として貴国をますます利用することになるだけです。貴国は肥満、糖尿病、そして寿命の短縮に邁進するアメリカの轍を踏むことになるだけです」


アメリカの良心的な医師団体が、人間の健康や人命を全く無視した中国の経済政策に対して人道的立場から警告をしたわけであるが、中国共産党の首脳部にとっては余計なお世話であろう。はっきり言って、言われなくても大筋はわかっているのである。国民の健康よりも、生活の欧米化をめざした、国家としての経済発展が最優先なのである。走っていないと倒れてしまう自転車操業である。経済発展をするためには新しいものを生産し、消費を拡大しなくてはならない。病人が山ほど出るといってもすぐにではないし、直接の因果関係も国民にはとうてい証明できない。“ただちに健康に影響が出るものではない”として国民を見殺しにするのはどこの国家もあまり変わらない。病気、健康障害の大量発生もすでに織り込み済みで、むしろそれはそれで新たな経済効果があると読んでいるフシすらある。



前中国国家主席温家宝総理は在任中の2006年4月23日、重慶市の乳牛飼育基地を視察し、「私には一つの夢がある。それはすべての中国人、まずは子どもたちが、毎日牛乳を500グラム飲めるようになることだ」という国家目標を表明した。“栄養豊富な健康飲料”“丈夫な体づくりに牛乳”という国家的プロパガンダによって、この温総理の夢は今、現実のものとなってきている。ちなみに乳糖不耐症の比率はスウェーデン人では2%、アメリカ白人で10%、フィンランド人で18%、いっぽうアフリカ系アメリカ人(いわゆる黒人)では75%、日本人で82%、中国人で93%、タイ人で98%である。 


戦後から日本人もかなり無理をして一生懸命に“牛乳浸け”になってきたが、中国人は日本人よりももっと無理をして、もっと短期間で牛乳の“洗礼”を受けている最中である。中国の人口は日本の10倍である。今の中国は今の日本自身のグロテスクなカリカチュアである。カリカチュアということは誇張ということであって、基本的特徴は同じなのである。多くの日本人は中国製食品の危険性や不衛生に顔をしかめて忌避し、日本製を口にできてよかったと思っている。中国で数年前にあったメラミン混入牛乳事件の際も、この私も含め多くのひとが、「中国らしい事件」と見て笑っていた。しかし、実はメラミンが混入しなくても、混じりけのない純粋な牛乳というだけですでに危険だったのである。日本製の牛乳であっても牛乳であるだけでそのまま十分に毒性があるのだ。しかし、この科学的事実は巧妙に隠ぺいされている。たまに出てくる“牛乳有害論”もそばから芽をつまれている。恐ろしいほど非人間的な政策が中国でも日本でも大衆の無知に乗じたまま静かに進行している。乳製品という日々誰もが口にするありふれた食品から国家と歴史が見えてくる。



 日本全国のスーパーマーケットでは、今日も“骨粗鬆症の脅し”によって中高年の女性や男性が、好きでもない牛乳を義務感から習慣的に買っていく姿が見られる。実際は牛乳を飲めば飲むほど骨からカルシウムが溶け出して骨粗鬆症が進むことになる。しかし、骨密度が下がったのは牛乳の飲み方が足りないからだとまじめな中高年の人々は思ってしまう。そしてもっと飲まなければと、いろいろな乳製品を摂ろうとする。つまり、牛乳産業はビジネスとしては “理想的なマッチポンプ” を仕込んでいるのである。わたしはこれを極めて悪質なビジネスモデルであると考える。


 

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