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無脳層、他脳層、自脳層  “3脳論” は差別主義か?


無脳層、他脳層、自脳層


 



何らかの考え方や価値観の受容には3つの形態があるようだ。具体的には何らかの商品、ある事件の解釈(たとえば、ニース“暴走”トラック事件)、特定のライフスタイル、特定の行動パターン、ある芸術作品の評価といったもののほとんどは、メディア上の既存のものの選択、そして受容の結果として個々人のレベルで再現される。


具体的にはこうである。


 


<例1> ニース“暴走”トラック事件をどう思いますか?


 


1. 無脳層は、新聞とテレビを鵜呑みにしているので、「ひどいことするよねえ、罪もない人たちを。今回特に子供の犠牲者が多かったそうじゃないか。まったく何考えているんだか。日本でも起きたらと思うと怖いよね」 となる。


 


2. 他脳層は、自分が肩入れする評論家やコメンテーターの受け売りのまま答える。「これは“対岸の火事”ではないと思うね。日本でもいずれ起こることだと思う。フランスの知り合いも友人が殺されたと言っている。他人ごとではないですよ、この事件は。でも、テロにはやはり毅然とした態度で臨まないとね。」 などなど。


 


3. 自脳層は、もともと新聞とテレビを信じていないので、独自の確かな情報源に基づいてこう言うかもしれない。「トラックのドライバーは事件当日チュニジアにいて事件を知り、関与を全面否定していますね。押収された当のトラックには血痕がほとんど見当たらないようですから、この事件はそもそもからして怪しいと思っていいのではないでしょうか?」


 


 


 


<例2> この健康飲料どう思いますか?


 


1. テレビでもしょっちゅう出ているし、自分の周りの人たちがみな飲んでいるので、自分も、買って飲む。   NO brainers 無脳層(脳無しな人々)


2. 有名大学の教授が雑誌で薦めていたので、知りあいに勧められたので、買って飲む。   OTHERS' brainers 他脳層(他人の脳、つまり権威者の脳ミソに依存している人々)


3. その健康食品の成分、品質、効能をじっくり検討した結果、自分に必要であれば、買って飲むが、期待に応えなければやめる。    MY brainers 自脳層(自己判断可能な人々)


 


健康食品に限らず、あらゆるものについて、この3つの形態が存在すると思われる。当然、1,2,3の順に数は少なくなっていく。、逆ピラミッド型の人口構成というにはあまりにも極端かもしれない。しかし、これが現実である。これらの3つの層に属する人間はそれぞれ判断の拠り所が以下のように異なる。


 


1. 無脳層 99.0%  判断は “一般性(知名度)” “損得” にもとづく  / 情報源は テレビ、新聞、ネット、クチコミ、書籍 の順


2. 他脳層   0.9%  判断は “権威”“損得” にもとづく  / 情報源は テレビ、新聞、ネット、クチコミ、書籍 の順


3. 自脳層   0.1%  判断は “論理”“真偽” にもとづく / 情報源は ネット、書籍、クチコミ の順で、テレビ、新聞は情報源としては1%以下。


 


1,2,3 は支配力の順である。人口比からすると、極端な逆ピラミッドである。当然、無脳層が圧倒的な勢力を誇っている。それもそのはずである。無脳層とは 言い換えれば“大勢派” である。当然だろう。自分の頭で考えない人間は大勢に従うだけである。いつも大勢に従っているから、自分の脳ミソを使わなくなってしまうともいえるかもしれない。


他脳層はそうした無脳層と自分は違うんだということをみずからのアイデンティティとしており、無脳層との“差別化” のために労力、お金を惜しまない。


自脳層は何なのかというと、この超少数派は、無脳層や他脳層からすると、どうでもいいことに頭を使っている、良くて “ヒマ人”、 悪くて “変人” の部類である。


この記事を読んでいるひとも1か2 か 3 に属することになる。自脳層の特徴は “疑うこと” である。特に “常識を疑うこと” である。しかし、世の中のふつうの考え方はどうもウソっぽい、現実はそんなものではないだろう、と 常識を疑っている人は1,000人に1人もいない。 ほとんどのひとはテレビ、新聞、雑誌、車内広告、ネットニュースに出てくるものをほとんど拒絶も批判もしない。否定しないということは、いちおうウソではないものとして受け容れていることである。電車の中でスマホに夢中になっている人間の 99% は “無脳層” ではないか。


  


 


 


 


いくら情報が増えても、自分の頭、自分の脳ミソで考えない人間は、新聞を読もうが、スマホを使おうが、“無脳層”“他脳層”のままである。最先端の情報端末を駆使して、望むだけの情報を毎日手に入れていても、無脳層、他脳層は根源から疑うということをしない。一般的に普及していようが、知名度があろうが、権威がありそうな情報であろうが、そのまま受け容れず、受容する前に 自分で確かめるか判断留保できる人間は、実際には1,000人に1人もいないだろう。この0.1%という見積りすら人間という種族の“買いかぶり”過ぎかもしれない。


 


<例> ゴッホの「ひまわり」はいかがですか?


1. 無脳層は、知名度だけで、「いいんじゃないですか」 と言う。


2. 他脳層は、無脳層を見くだしているので、多少の理屈が加わる。美術評論家の△△がいいと言っていたからという理由で 「印象派絵画の傑作ですね、いいですね」 などと言う。


3. 自脳層は、一般の評価、美術界の評価に関係なく、しかもゴッホの他の作品とも関係なく、「ひまわり」という作品は自分の好みかどうか判断して、「好きですね、いいと思います」、もしくは 「あまりわたしの好みではないですね」 と言うだろう。


 


<例> TPPについてどう思いますか?


1. 無脳層は、新聞やテレビや世間話から、「いろいろ問題はあるようですけれど、仕方ないんじゃないですか」 となる。


2. 他脳層は、自分が肩入れする評論家や政党や団体や新聞の主張の受け売りのまま答える。「やむを得ないんじゃないですか」 とか 「やっぱり、反対ですよね」 など。


3. 自脳層は、さまざまな意見、立場を参考にしながらも、自分なりのリサーチと自分の価値観に基づいて判断を下す。まず 「賛成です」 または 「反対です」 として、次にその根拠を展開するだろう。


 


<例> 乳製品は体にいいと思いますか?


1. 無脳層は、新聞やテレビや世間話から、「やっぱり体にいいと思いますよ、牛乳は。カルシウムやビタミンDや乳酸菌が豊富だし」 となる。


2. 他脳層は、自分が肩入れするブランドや団体や企業の脅迫宣伝のまま答える。「カスピ海ヨーグルトはいいですよ、もう8年食べていますけれど」 とか 「子どもが牛乳嫌いで困っているんです」 など。


3. 自脳層は、さまざまな意見、立場を参考にしながらも、自分なりの最新のリサーチと自分の価値観に基づいて判断を下す。「乳製品は体に有害という説もあるので摂りません」 「乳酸菌がいいと言われていますが、べつに乳製品でなくても摂れますしね」 など。


 


1,2,3、の階層は、非常におおざっぱには教育レベルを反映しているが、あまり厳密に対応しているわけではない。高学歴でありながらも、無脳層や他脳層に属する人間は意外に多い。記憶力だけで高得点が取れる日本の教育制度では、自脳層は育ちにくいのだ。


大卒でなくとも自脳層に属する人間はたくさんいる。自らが高学歴であるがためにむしろ権威主義的になって世間的権威に安住している他脳層は非常に多い。逆に、なまじ高学歴でない人間は学歴や権威にとらわれずに物事を判断する傾向があるために結果的に自脳層に属している場合がある。


とにかくこれはケースバイケースであって、学歴だけでは絞り込めないし、個人差が非常に大きい。独立心、懐疑心、批判的精神に秀でている性格 や、盲従的で権威主義的な性格 というのは学歴と直接関係がない。ただ、一般的に日本人は権威主義的傾向があるといえる。“権威主義” とはつまりは、“他脳主義” なのである。


 


1. 無脳層  NO brainers ノーブレイナーズ  (スマホ好き、テレビ好き)


2. 他脳層  OTHERS' brainers アザーズブレイナーズ  (ネット好き、活字好き) 


3. 自脳層    MY brainers  マイブレイナーズ  (活字好き、ネット好き、テレビ嫌い) 


 


3つの階層があるように論じてきたが、重要な点は自脳層であるかどうかである。1と2は所詮、自分の頭で考えていない層なのである。もちろん人間は無脳層として生まれる。そして多くの人はそのまま無脳層として終わる。無脳層の中で階級化が進み、一握りの他脳層が君臨することになる。他脳層は “権力志向” が強いのである。


たちの悪いのは2の他脳層である。世間的権威などをかさに着ているだけで、もはや自分の頭や自分の感性で判断することができなくなっている人種である。自分は知的階層に属していると思い込んでいるだけに始末が悪い。この種の人間は常に1の無脳層を見くだしながら生きている。そして3の自脳層の人間を、権威を無視する愚かで、いい加減な人種と見ている。


 


3脳論は差別主義か?


わたしの3脳論を、「差別主義だ!」と批判する人間がいるようだ。そういう人間はだいたい他脳層か無脳層に決まっている。自分が馬鹿にされたと勝手に思っているのである。そもそもどこが差別であろうか。無脳層は常に圧倒的な勢力を誇り、現代社会の支配層である。世の中は無脳層で動いている。3脳論は人口比的には逆ピラミッド構造であるが、頂点は無脳層であり、最下層は自脳層である。自脳層の人間がふだん自分は差別されていると思うことはありうるが、この3脳論にその矛先を向けることはないであろう。


自脳層は、“思考の自炊派” である。 本来だれでもできることを自分でやっているだけのことである。では、無脳層、他脳層は何なのか? 


無脳層は、“思考の外食派” である。 思考の牛丼であり、ハンバーガーである。楽に早く済ますことのできる食事である。お仕着せ、出来あいで満足している層である。


他脳層は、“コンビニ弁当派” である。 せいぜいどこのコンビニ、スーパーのが美味しいくらいの議論にとどまっているのだ。借り物を流行に応じて替えていく層である。


そして、自脳層は頑固に自炊をしている “変人” なのである。


 


追記 2016.01.17: コメント欄に非常に洞察に富んだ指摘があった。無脳層の人間が自脳層になる可能性である。実はこれはけっこうある。これは無脳層の人間が何らかのきっかけで真実に目覚めるというパターンである。そのきっかけは多くの場合、自らか自分の身の回りの人間が大きな災難や不幸に見舞われたようなときである。世の中、人生の不合理に直面すると、人間は真実に対する感覚が極度に研ぎ澄まされてくるのである。世の中のウラ、ウソが至る所に見えてくるのだ。


 


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コメント

Unknown

非常に興味深い記事ですね。
2の人が3になることは滅多にないと思いますが、1の人が3になる可能性は大ですね。
3の人が1の 99%になるといいですね。^^

面白い!

なるほど、と思いました。
私も無脳層にいましたが、原発事故後に世の中の嘘、利権に気付いてしまいました。全部変えることはできないけれど、先ずは予防接種や牛乳、白い食品に気を付けて生活しています。

かよさんコメントに同意

いつも興味深く拝読しております。巷のブログには拠所の曖昧な発信も多い中、、ザウルスさまは、明らかな事実に基づいて考察をされるので、勉強になります。私も、2011年3月が目覚めの始まりで、1から3に進化中です。ほとんどの人々が「テレビ情報は真実」と頭から信じている中、あぁしんどい…

↑山地人 へ

“思考の自炊派” はふだん外食派やコンビニ弁当派に囲まれて生きていて、よくあんなものを食べられるな、と横目で見ながら自炊しているものだ。そうである。それほど世間一般の人々は、新聞・テレビの垂れ流すプロパガンダをそばから平らげ、飲みほしているのだ。

難しい…

新参者ではありますが興味深く拝読しております。ニース事件の検証は緻密で説得力がありました。
さて、今回のテーマの2の人と3の人を分ける事は実際は難しいのではと感じています。
3の人でも自分のよく知らない分野の事を判断するには、ある程度権威のある学者や研究機関、報道などを選んで参考にせざるを得ません。高く評価する一人の専門家の説のみを根拠にするか、複数の報告なり説なりを吟味するかで2と3を分けるのでしょうか?
吟味と言っても、突き詰めればこの専門家を信用するかしないか…の判断ですよね。

他脳層と自脳層の線引き

線引きは簡単なのである。
他脳層はひとの説をさも自分で考えたかのように論じるのだ。コンビニ弁当や、スーパーの総菜を自分の料理のようにして出すのだ。平気でパクるのが他脳層である。

自脳層が第三者の説や考察を援用する場合はきちんと断るのである。隠す必要はなく、むしろそれを見つけて多くの人に紹介できることを誇りに思っているのである。

どうも初めまして、興味深く読ませてもらってます

無脳層→自脳層への可能性
これは私にも当てはまっていると思います。
と言うかむしろ人間は物心が付いて記憶を持ち始めるまでに、親や社会にスポイルされたり、強圧的な躾によって無脳層にされるのではないかと考えてます。
要するに殆どの人間は無脳層からスタートさせられると。

おもろいが、乳製品に関しては

無脳層、他脳層、自脳層の話は面白いと思いますが、
ザウルスさんの指摘する「乳製品の危険性」については懐疑的です。

まず、食品摂取については、その民族の長年の食生活と関連しているので、ある民族にとっては有害であっても、ある民族にとっては有益になることもあると思われるからです。

例えば、インド人は長年大量の香辛料を摂取してきているのですが、これが多くのインド人に対して、実際に新陳代謝を促す作用として有益に働いています。
しかし、インド人と同じ量の香辛料を日本人が摂取した場合、体を壊します。

また塩分摂取についても、その民族の長年の生活習慣によって遺伝子に刻み込まれた許容範囲が異なることも言われてきています。

乳製品に対しても、同じ事が言えると思います。
ある民族にとっては、長年の生活習慣により摂取によって、良い働きをする場合もありますし、逆に乳製品の摂取に体が慣れていない民族には悪影響を与えるかもしれません。

また米国で乳製品による健康被害ではないかと言われている問題については、米国の乳牛に「成長ホルモン剤」や「抗生物質」を大量に与えて、まるで工業製品のように牛を育てているのが原因かもしれませんし、また米国は多くの核実験を行なって来ている国なので、牛乳にストロンチウムが含まれているかもしれません。

確かに、日本人の身体は遺伝子的にも乳製品に慣れていないので、あまり良くないのかもしれません。また、原発事故で大量の放射性物質が拡散され、ストロンチウムもばらまかれたので、いまの乳製品は危険性は高いかもしれませんが。


↑ 牛乳神話の崩壊

この三脳論を受け入れている人間は、せいぜい数千人で日本だけだろう。しかし、牛乳有害論を受け入れている人間は世界中で数千万人はいるだろう。
乳業はすでに滅びゆく産業なのである。欧米ではすでに牛乳の売り上げがガタ落ちでになって久しいが、日本でも落ちる一方で、かろうじて学校給食で命をつないでいる有様である。

牛乳は栄養学的にも全然必要なものではなかったのである。無くても全然困らないものだったのである。戦後急速に発展した日本の乳業は現在必死になって生き残りの方策を模索している。すでに長いこと “牛乳=カルシウム” という幻想で骨粗鬆病におびえる高齢者を騙してきたが、次は “乳酸菌=健康” という我田引水の神話で次の世代を騙そうとしている。

牛乳神話の崩壊とともに、乳業は衰退していく運命である。乳がん検診のアンケートに「あなたは牛乳を飲みますか?」という質問があるのはなぜなのか冷静に考える人は少ない。無脳層はそれに気づくのが特に遅く、いつまでも乳製品を取り続けるだろう。無脳層は “50年待ちピープル” である。世の中の流れが変わったことが誰の目にもはっきりするのには、50年かかるのである。自脳層は、海外の動向にも目配りしたうえで、早々に牛乳とは縁を切っているのだ。

自脳層へ昇格中?

ザウルスさん、三脳層論、大変面白い。某国の大学は、他脳層の大量生産工場です。(某国がどこかは、ご想像にお任せします。)だから、大変コントロールしやすい。こうした分厚い他脳層に社会の中核を担わせておけば、殿上人は安泰なわけです。無脳層には、安い娯楽を与えておけばいい。やっかいなのは、自脳層で、この少数グループを監視するために、ネットの監視をするわけです。他脳層が厄介なのは、自分が他脳層である自覚は全くないため、いとも簡単に権力の側に組してしまうこと。マスコミも他脳層の塊です。

↑ 今三時 さんへ

「マスコミも他脳層の塊です。」  見事に喝破しましたね。ご説の通りです。他脳層は無脳層(一般大衆)を見下して、自分は自脳層であるふりをしていますが、しょせん、奴隷を管理・監視するために権力者に “抜擢” された奴隷なのです。この “抜擢” を世間では “出世” と言ってありがたがっています。

Unknown

面白かった。良かった

確かにそうかも…

ザウルス様
クローバーと申します。

大変興味深い説で参考になりました。ありがとうございます。
持論ですが、もう一つの無能層&他脳層の見分け方としては、「パパ」、「ママ」といった戦後マスコミが無知な庶民へ洗脳したアホくさ言葉を子供がいい歳になっても使用している層では無いでしょうか?
私はこの2つの言葉を聞くとなぜか虫酸が走るのです。「お父さん」、「お母さん」といった日本語の素晴らしい言霊を捨ててしまった罰当たりな行為を無意識に感じているからかも知れません。
合っているかどうかは判りませんが、私の持論からすると、私は自脳層になりますね。どおりで私の婚期が遅れる訳だ(笑)

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Author:ザウルス
真実は、受け入れられる者にはすがすがしい。
しかし、受け入れられない者には不快である。
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